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魔法学園 生徒会
幻獣や伝説獣が存在する魔法世界の中に建つ魔法学園。 そこには様々な身分、種族、個性や環境を持つ生徒が通っている。
どこの学校にも、生徒会という組織は必ずあるものだ。この学園も例外なく、生徒会があった。
「わあ、レイ会長に、セオドア副会長だわ~。」
「今日も美しいわ。」
「今セオドア様、こちらに手を振ったわ!」
「レイ様、今日もポーカーフェイスは美しいです・・・。」
生徒会長、レイ。
彼は白髪で片目を前髪で隠しているミステリアスで王子様然とした雰囲気の3年である。冷酷で生徒のためを思い校則に厳しい。
副会長、セオドア。
彼は一見レイと反対の性格のように見える。
濃紺色の髪で物腰は柔らかく、美しい声を持っているため上品な紳士のようと称される。そんな落ち着いた外見に相反して、右耳にピアスを付けているが、それすら似合ってしまうようなイケメンと評判だった。が、家庭環境が複雑なためか、使えるものは使う合理主義でかつ目的のためには手段も選ばない冷酷な一面もあった。
「フフッ。じゃあね。みんな。僕たちは仕事をしてくるからさ。」
「・・・。」
いつものように笑顔を振りまくと手を振って生徒会室へ入っていくセオドア。レイは無言で軽く手を上げ、セオドアに続いた。
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