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「おい、「リュウジ」良く気が付いたなぁ? 俺は見落とす所だった…」 その廃墟ビルはお寺 西方寺裏の森の中に隠れるように存在していた。 『…「晃」周りを確認しながら進むぞ… ひょつとすると「魔界族」の連中が潜んでいるかも知れない?』 俺と「リュウジ」は西方寺の横を通り森に入り込んだ… 前方約10メートル先に廃墟ビルが聳え立っていた… 建物は5階建てであろうか? 俺はその時不審に思った… それはこんな場所にお客を呼び集めカジノ賭博を行うのかと? 「…「リュウジ」本当にこの廃墟ビルが裏カジノなのだろうか? 俺には人が入り込んだ形跡が見当たらない…」 『…』 「リュウジ」は俺の話しを聴いていたが何やら考え込んでいた… すると「リュウジ」は何も言わずに廃墟ビル目指して進み出した。 『…「晃」足元を良く見て… なんか不自然だと思わないか?』 「え、何が?」 すると「リュウジ」が廃墟ビル約5メートル手前で立ち止まった… そして… 『この森は人工的に造られた物だと… 廃墟ビル10メートルまでこの廃墟ビルを隠すため森… 造形を植えたのだ。 そして廃墟ビル5メートルになる森の木々は造草だ!』 俺は「リュウジ」の言葉にハッとして側にある草を手で触ると納得したのであった。 『…「晃」良く見てこの造草は土ごと動かせるような?』 「そうかここからカジノに訪れたお客を…」 俺の言葉を聴いた「リュウジ」は大きき頷いき… 『とにかく廃墟ビルに入って見よう? そしてそこが本当に裏カジノのなのかを?』 「…「リュウジ」建物と外観写真を携帯で撮っておくよ…」 『そうしてくれ…』 「カシャ、カシャ…」 俺達は廃墟ビル入り口であろうと思われる場所に辿り着いた。 『おい「晃」入ってみるぞ? 入ることが出来るか…?』 「そんな簡単に入れるのか?」 「リュウジ」が廃墟ビル入り口であるようなドアのノブを回した… すると簡単にドアが開き廃墟ビルに入ることが出来た… 『ここが裏カジノ? それらしき情景では無いなぁ?』 「でもおかしいぜ? 外観の割に内装が綺麗だ? この辺りも撮っておくか…」 「カシャ、カシャ…」 『…「晃」あれって?』 「あ、そうかあれって?」 するとドアの外に人影が… 「…「リュウジ」ヤバイぞ外に誰かいる? 背を低くして… ドアから外へ出るぞ!」 『分かった…』 俺は「リュウジ」に指示し背を低くして中途半端に開いているドアに向かい外へ出た。 すると… 『お前たちここで何してるんだ!』 怒鳴るような大声が俺達を襲った! 『ヤバイ「晃」逃げるぞ!』 俺達は左右に分かれて廃墟ビルを後にしたのであった。
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