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俺は覚悟を決め携帯に出ると… 『あ、桜井さんですよね… 分かるよなぁ? 「龍」だよ… メッセージで連絡したがお前何考えてるんだ? 俺らに逆らって? 何調べてんだ!』 「龍」の話はここまでは穏やかであったが次に… 『テメエ! 殺すぞ! 俺らに何故付きまとう… ああ、妹の仇か? でもよく考えろお前の妹「アヤノ」は自殺したんだよ… 俺らが殺した訳ではない… なんか言いたいことあるのかよ… 俺のハラワタは煮えくりそうだ! おい、桜井!』 俺の心臓の鼓動は高鳴っていた… すると「リュウジ」がiPodを俺の目の前に差し出した… 『…「晃」弱気になるな… 冷静になれ、落ち着け… 「龍」の脅しを大したことないように受け入れろ… そして、これから「魔界族」と「ユウ」の関係を聴き出せ… あと、裏カジノの事も… この通話は俺が録音して居る… 安心しろ、絶対「龍」の脅しにくするな!』 俺はiPodからの「リュウジ」メッセージを読み「龍」に言葉を返した。 「お前、どこまでも外道だなぁ? ギャーギャーうるせぇいんだよ! 「アヤノ」を自殺に追い込んで… お前らの悪気は見てられないんだよ… そうそう、お前ら変な女? 仲間にしているだろ? 気を付けろよ… その女…」 『桜井、なんか吹っ切れたのか? 凄い態度だなぁ… お前必ず殺すぞ!』 「ほう、そうかい… 殺すね? お前、そばに居る変な女に殺されるぞ? 「ユウ」に?」 俺は「ユウ」が「龍」の下部であるとカマを掛けてみた… 『桜井、お前何を言ってるんだ? 「ユウ」は俺の片腕だ隠す必要は無い… それを変な女だと? 「ユウ」に殺されるぞ! 「ユウ」は俺らの仲間だ!』 「リュウジ」がiPodを俺に見せ…. 『やはり、ここで何とか「ユウ」の肉声も証拠として…』 俺は「リュウジ」の顔を見て頷いた。 「そうか、やはり「ユウ」はお前らの仲間か? 類は友を呼ぶ… 外道は外道を呼ぶ! 「ユウ」お前がアイドルグループ「ブロウ」に加入しなければ「アヤノ」は今も… しょうがないこれも運命だよなぁ? 「ユウ」そこに居るんだよなあ? 何とか言えよ… 人殺しが!」 『…』 『お久しぶりですね… 「アヤノ」のお兄さん? テメェ何グダグダ抜かしてんだ! 「アヤノ」は自殺なんだよ! あたいは何もしてないんだよ… ただ痛ぶっただけ! お前の妹に意見される事があたいの人生の汚点なの! だから合法的に「アヤノ」を殺したの! なんか文句あるのかよ! でもお前は絶対許さない「魔界族」の組織力でお前を殺すよ… 良いよね「龍」?』 俺は「ユウ」がここまで堕ちていたとは考えていなかった。 『桜井、お前終わったな? 「ユウ」をここまで激怒させて… まあ、兵隊(下部)を使ってお前を殺すのは簡単だ… しかし、後処理の隠蔽が面倒だなぁ? 佐竹に任せれば何とかなるか? ああ、お前、北新横浜のカジノ調べてたよなぁ? そこにまだ一人誰か居たなぁ? まあ良いか? そいつは…』 俺は「龍」の話しを聴き唾を呑み込んだ… そして「リュウジ」の顔を見た。 『お前を殺す前にチャンスをやるよそれはカジノだよ… 真昼間に来ても営業して無いから… カジノやりたいんだろ? 詳しい案内は携帯に入れてやるよ… そこでお前の運命が決まる? またな….』 「龍」の電話は一方的に切れた… 「フッーウ…」 俺はため息を吐いた… 『….「晃」良く頑張ったなぁ? ところでチャンスって?』 すると「龍」から携帯にメッセージが届いた… それは裏カジノへの招待状であった。
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