8.

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「課長どうかしました、その腕?」 『いや、別に大したことない… 大丈夫だから職務について下さい…』 刑事課長 佐竹は婦警である山本の言葉に愛想なく答えた。 『どうすれば良い… 借金は2,000千万を超えた… 利子を含めると3,000千万を超える… だから、あいつらに俺の財産を差し押さえられた… そして、職務でも課員からも俺に疑念があり署長から捜査において苦言された… それは、覚醒剤の売人を課員が検挙したが「魔界族」「ユウ」の野郎が見逃せと… 俺は隠蔽する為に課員を言いくるめ俺の権限で売人を釈放させた。 しかし、そのような事が度々起き不審に思った署長は聴取日誌を確認したのだった。 俺はこのままでは役職を解かれ懲戒すると署長から言い渡されたのだ。 ちくしょう! どうすれば良いんだ? このような事を「ユウ」に話すと… 『お前なに甘ちょろいこと言ってんだ… お前の職務などあたいには関係無いのよ… お前は私たち「魔界族」に多額の借金をしていること… その利子としてこのぐらいの事は当たり前だろ!』 「ユウ」は俺の意見を聞き入れず左二の腕にナイフを突き刺した… どうする? よせば良かったあんな奴のカジノなど…』 佐竹は「魔界族」特に「ユウ」に怯え… 常に後悔の念に苛まれていた。 そんな時… 佐竹に電話が… 『佐竹さん、「魔界族」の「龍」です… いろいろご足労頂きありがとうございます… 「ユウ」からいろいろ聞いていますが貸したお金の返済はいかがですか?』 佐竹は怯え切っていて… 『…「龍」さん少し待って欲しい… もう少しすれば何とか工面出来ると?』 佐竹はありもしない事を「龍」に告げていた。 『佐竹さん、相当お悩みのようで… 借金返済するチャンスがあるのですがやってみますか?』 佐竹は「龍」の誘いに何故か後光を感じた… 『…「龍」さんお願いしますそのチャンスを…』 佐竹は俺と同じ裏カジノでのゲームに参加する事になった。 そして裏カジノ大会の参加者は富豪である実業家や大物芸能人など多彩な顔ぶれであると?
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