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『さっさとあたい達を逃がす準備をしなよ… 最後まで人質となってもらうのは「陸」お前の前にいる芸能界プロダクション社長の山際にしな! そいつはなかなかの曲者だから人質にお似合いだ… ハッハッハ…』 「ユウ」の笑い声を聞いた山際の顔は引き攣っていた。 すると本庁捜査官 山神が… 「お〜い、「魔界族」幹部である確か「陸」さん、そして「森」さんそんな物騒なこと辞めましょうよ… あと、「魔界族」の族員の方々? ここまですれば十分ですよ…」 山神は人質となったギャラリーであるセレブを解放させるため「陸」と「森」を諭す様に語りかけていた。 『おいお前、何ぬかしてるんだよ! 「陸」「森」そして族員お前たちの報酬をアップするだから分かっているよな! 俺の命令は絶対だからな!』 「龍」は威圧的な言葉を投げかけていた。 「あなた方の代表はこんな事言ってますが、あなた方は多分「駒」として使われるだけですよ? 「陸」さん、「森」さんは少しは理解しているのかなぁ? 「魔界族」代表の言うこと? でも族員の方は新しい世界に賛同しているのかなぁ? 確かに今はおかしな世の中になっている。 この国は貧富の格差があり過ぎて詐欺や強盗など多発している。 世界では領土奪い合いや宗教など複雑なことが絡み合い戦争が行われている。 この国は貧富の差はありますが戦争などして殺されることはありません。 辞めましょうよ、もう? 辞めて貰えれば刑も軽減されますよ。 これ以上「魔界族」いや「龍」や「ユウ」に付き合うのは?」 山神の説得から「陸」「森」そして族員は明らかに動揺していた。 『お前達、そいつの言葉を信じるのか? ここで、そいつが言うことを聞いても多分極刑… 最悪死刑だぞ!』 「龍」の言葉は明らかにうわずっていた。
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