12.

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「…「龍」やっぱお前、俺たちを捨て駒にするつもりだったんだなぁ!」 「雅」は懐に忍ばせたコンパクトナイフを「龍」の左脚太ももに突き刺したのだ。 『バッキューン』 倒れ込んだ「龍」の背後に現れた「雅」の額目掛け「ユウ」が銃弾を撃ち込んだのであった。 「バッタ!」 「雅」が倒れ込み即死であった。 そして、左脚太ももから流血している「龍」はナイフが刺さったまま床に落とした銃を拾おうとしていた。 「まずい!」 その情景を見た俺は素早く「龍」のもとに向かい拾おうとした銃を蹴飛ばした… その時… 『危ない! 「晃」!』 俺は「リュウジ」の叫び声と共に背後を見た… 『バッキューン』 銃声が鳴り響き振り返ってた右脚ふくらはぎに銃弾が命中したのだ。 銃を俺に撃ち込んだのは「ユウ」であった… それを見て警察官が突入し負傷している「龍」を取り押さえたのであった。 すると「ユウ」がこめかみに銃を当て発砲しようと… 「この野郎!」 俺は渾身の力を込め流血している右脚で発砲しょうとしている「ユウ」の顔面に回し蹴りを入れ銃を払い除けたのであった。 「ユウ」は俺の回し蹴りを受け倒れ込み観念したのか放心状態であった。 「…「ユウ」貴様は簡単に死なせないよ! 「ユウジ」を自殺させ「アヤノ」に誹謗中傷をしてお前は自殺に追い込んだ… 「龍」は数えきれない罪を犯しそして綾瀬刑事を殺した。 「ユウ」も同じだ! お前たちは法によって裁かれる! 連れてってくれ!」 俺は駆け寄って来た警察官に「ユウ」を引き渡したのであった。
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