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「何故だ!どうしてだ!」
俺は歩きながら独り言を呟き「アヤノ」の幼少期を思い出していた…
俺と「アヤノ」は八つ違いの兄妹で両親は二人目を欲しがっていたが俺が産まれて八年後やっと授かったのであった….そしてそれが待望の女の子。
それは両親は喜び、そして名前である「アヤノ」は皆んなから「肖る」様にと「アヤノ」と名付けたのであった。
「アヤノ」は勉学、運動、全てが万能で勉学は常にクラストップであり学級委員をしていてた。
運動は足が早くいつもリレーの選手に選ばれ幼かった「アヤノ」は一等の旗の側で大きく手を振る姿が脳裏に描かれるのであった。
俺は今30歳そして「アヤノ」は22歳…こんな若さでこの世を去ったのであった。
「ああ、着いたな?」
新宿警察署に到着した。
入り口に居た警察官に内容を話し案内された…
そこは遺体安置所で両親及びアイドルグループ「ブロウ」のメンバーと共に「アヤノ」の遺体を取り囲み泣き崩れていた。
父親が俺に気付き…
「おう…」
「父さん、何故こんな事に…?」
「わからんよ、聴きたいのはこちの方だ!」
すると「アヤノ」が所属するプロダクションのマネジャー「桝本」が自殺の要因と思われることを話し始めた…
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