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3.
『桜井さん、俺はどうしょうもない人間でした…
父親が行った痴漢行為…
その痴漢行為によって世間から非難され家族は路頭に迷った。
父親は会社を解雇され俺は大学、弟は高校を辞めた。
それでも母親と弟は父親の言葉…
「私は痴漢行為をしていない!」
その言葉を信じた。
「…」
でも俺は父親の言葉を信じる事無く心が荒み家族を見捨てた。
そして父親が行った痴漢行為は「YouTube」で拡散され閲覧した「カマオ」と「ホール」はかなりの収益を得ていた…
俺は大学で情報工学を学びSNSやネット関連の知識を得ていた。
そんなことから「YouTuber」である「カマオ」と「ホール」を模倣した。
荒んだ心の俺は金の事しか考えなくなり清掃業を隠れ蓑にした誹謗中傷覆面「YouTuber」として風靡した。
それはある事ない事を「YouTube」に投稿し収益を得ていたのです…
そんな時、俺は綾瀬刑事を知りました。
綾瀬刑事は「YouTube」などSNSで拡散される誹謗中傷の内容にマスコミを通じて訴えていたのです。
綾瀬刑事の言葉は…
「君たちは何をしたい?
人間としてどうしたい?
お金は大切であるが…
それ以上に人間として必要な事…
大切な事があると…」
こんな言葉だったのです。
俺はこの言葉を受け気持ちが揺らぎました。
そして、父親の痴漢行為は「YouTuber」「カマオ」と「ホール」が作り上げたフェイクであったと…
父親の痴漢行為がフェイクであり冤罪であった事を立証してくれたのが綾瀬刑事だったのです。
そんな時、綾瀬刑事が電話でのやり取りを耳にしました。
それが桜井さんとの会話だったのです。
そこで失礼ですが勝手に綾瀬刑事と桜井さんの関係を調べた結果…
桜井さんはアイドルグループ「ブロウ」のリーダーである「アヤノ」さんのお兄さんである事を知りました。
そして「アヤノ」さんは誹謗中傷により自殺していたのだと…?
その後、綾瀬刑事が射殺され殉死したのです。
俺は「アヤノ」さんの死そして綾瀬刑事の死と…
深い闇が存在していると感じたのです。
俺は綾瀬刑事のお陰で家族を取り戻し更生したと…
しかし、俺はこのままで良いのかと?
そこで綾瀬刑事を殺し「アヤノ」さんを自殺に追い込んだ奴ら…
多分「魔界族」であると?』
俺はここまで「リュウジ」の話しの途中ではあるが…
「リュウジ」を巻き込むことに躊躇していた。
しかし、「リュウジ」の決意は揺るぎないものであると…
「リュウジ」の話しはまだ続いていた。
そして、外部への機密が漏洩せずに通話出来る接続方法が記載されていた…
その通話もテレグラムであり情報など漏洩しないことから悪用され闇バイトなどに活用されていた。
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