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7.
俺は港北警察署に向かった。
「そうだよなぁ…
ここはコソコソしても怪しまれるだけなので…
堂々と佐竹課長に連絡して…
綾瀬の殉死した現場に花をあげ供養に来たと伝えたてから山本婦警に御礼が言いたいと話そう?
しかしもし佐竹課長が「魔界族」の手下であるなら…
俺のことを知っていて…
少しヤバイかも?
まあ、多分大丈夫だと…?」
俺はこんな独り言を心に思い港北警察署の受け付けに辿り着いた。
「あ、すいません桜井と申します…刑事課の佐竹課長とお話ししたいのですが?」
『ご用件は?』
「大変お世話になった綾瀬刑事の事で御礼と殉死した現場に供養として花を…」
『分かりました、少々お待ち下さい』
『…』
「…」
『桜井さま、申し訳ありません佐竹は現在本庁に呼ばれ打合せをしていると…?
そして本日は戻らないと…』
「佐竹、居ないのか?どうするか?
管内に入りいろいろ聴きだす事が容易になったなぁ?」
心の中で呟き…
婦警である山本を呼び出してもらう事にした。
「あの、お世話になった婦警の山本さんにお話し出来ないでしょうか?」
『分かりました…
少々お待ち下さい…
桜井さまが山本さんにお会いしたいとハイそれでは宜しくお願いします…
山本さん、今お向かいに来ます』
「ありがとうございます…」
なんとか綾瀬の殉死について管内人達の認識ぐらいは出来るだろうと?
『お待たせしました山本です…』
「その度はお世話になった桜井です…」
『桜井さま?あ、あの時の…
綾瀬刑事とお話ししていた時の…』
「そうですその時の桜井です…」
『私はあの時お茶を入れただけですが?』
『…』
「ありがとうございます…
本日は綾瀬刑事への御礼と殉死した現場供養に来た次第です。
そこで佐竹課長にお繋ぎしましたがお留守なのでお忙しいところ申し訳ないのですが…
山本さんにお繋ぎしてもらいました」
『そうだったのですね…』
「そこで殉死された綾瀬刑事についてお聴きしたい事が有りまして…
わかることで構いませんがお話し頂けると?」
『詳しい事はわかりませんが話せる範囲で…』
「ありがとうございます…
綾瀬刑事は何故、射殺されたのでしょうか?」
俺はストレートに山本に聴くことにし…
そして山本はわかる範囲で綾瀬の殉死を話し始めた。
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