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『桜井さん、綾瀬刑事はとても優しい方でした… そして素晴らしい人格の持ち主で同僚からも好かれ私はずいぶん年上ですが… なんて言うか………』 山本婦警は涙目になり声を詰まらせた。 『ところで桜井さんと綾瀬刑事は…桜井さんの妹さんの件でいらっしゃったのですね? 妹さんは残念でしたね… 私も「ブロウ」のファンだったんですよ…』 「え、山本婦警ご存知だったのですか?」 『妹さん自殺されてここの遺体安置所に… あ、もう思い出しなく無いですね… ごめんなさい… そして綾瀬刑事の殉死ですから…』 「ありがとうございます、お気遣い…」 山本婦警がここまで知っていたとは思わなかった。 『…』 『これは私の主観ですがこの警察管内特にこの刑事課において… 第三者の…?』 「…と言うますと?」 『それは事件が起きるたびに佐竹課長の指示により動くのですが… 私が見ていても何か不自然な事があるのです?』 「え、不自然な事?」 『それがある刑事が担当した事件において取調べを行っていたのですが… なぜか突然釈放されその刑事が憮然とした表情で席に着いたのを私は見たのです… そんな状況に佐竹課長は特に説明する事無く… 「上からの指示だ!」だけだったのです…. その様な事件が2、3件起きそして痴漢行為を作り上げた「YouTuber」が逮捕されこれも同じように釈放されたのですが… ご存知の通り新横浜プリンスホテルの前で何者かに毒殺されたのです… そして数日後綾瀬刑事が射殺されたのです… これは偶然かと? 事件を担当していない私も感じていて怖くて… あ、こんな事お話して…』 「大丈夫です、絶対口外しませんから…」 山本婦警の顔が青ざめてた。
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