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9.
『桜井さんこんな事もありました…
あの温厚な綾瀬刑事が佐竹課長と怒鳴り合いをしていた事を思い出しました…
それは、あの「YouTuber」による痴漢行為における冤罪について担当でも無いのに綾瀬刑事が関わった事を佐竹課長はかなり激怒していて…
『お前、立場をわきまえろ!
なんで担当でも無いのにお前が首を突っ込みこんな事を!』
「佐竹課長お言葉ですが、冤罪である事件…
無罪である人を助けるのが刑事いや警察の勤めであると…
それが私の心情です!」
『貴様!上司に楯突くのか?』
「…」
『そんな罵倒が刑事課室内に響き渡り皆んな驚きその状況に注視していたのです…
私もその情景を見て唖然としました。
かなり佐竹課長は激怒していましたが綾瀬刑事は冷静で佐竹課長を睨みつけていました…
その綾瀬刑事の顔を見た佐竹課長の表情は何故か怯えて見えたのです?
そしてあの痴漢行為は冤罪であり「YouTuber」であった人が逮捕され冤罪で勾留されていた人が釈放されたのです…』
「ここまで山本婦警は知っていたのだ?」
俺は心の中で呟いていた。
『…「YouTuber」である方が釈放?逃亡?してニュースでもあったように毒殺されたのです…
そして数日後、綾瀬刑事が管内前で射殺された…
私、怖くて仕方がないのです…
他の刑事さんも表向きは平常を思わせていますが内心は…?
あと、不思議な事に「YouTuber」の方が逮捕され勾留された牢屋が二人一緒だったのです?』
「山本婦警そこまでご存じで…」
『え、え、これはあくまで私の主観であるとご理解ください…
そしてその時何故か佐竹課長がチンピラ?半グレ的な人を捕まえ勾留したのです…
しかし、その佐竹課長が捕まえた人がその後…
清掃係として雇われたのです…
おかしいと思ったのはその清掃係の人綾瀬刑事が殉死して3日後に退職したのです?
私たち刑事課員は何故と疑問に思っていたのです…』
「山本婦警、ありがとうございます内情をお話し頂き…
この話に関し私の中に留めますのでご安心下さい…」
俺は山本婦警の話しを聴き佐竹課長は「魔界族」の手下であるとほぼ確信を持てたのであった。
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