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11.
『俺は俺の力で親父に頼る事は無く巨大な富を得る!
たかだか親父の資産は100億か?
俺は支配力そして強運により資産は1000億いやもっと増やす…
どんな事をしても…』
佐竹は最前線である刑事課長として将来を約束されそれなりの金を稼いでいたが…
父親が大手企業の取締役会長でありそんな親父を超える事を常に佐竹は考え暮らしていた。
佐竹は警察官として得る給料を株の投資によって増やし1000万ほど儲けていたがそんな額では満足していなかった。
佐竹がどうして金に執着するようになったのか?
それは佐竹が課長になる前…
警察学校の頃…
歳は26であった…
佐竹は恋をした…
恋をした女はスナックで働く健気な女で品があり歳は28であった。
はじめ佐竹は女を意識していなかったが…
警察学校の同級であった友人が女と付き合い始めていた。
しかし、佐竹がスナックに訪れた時、友人に語っていた仕事への野心を聞いていた女は佐竹に夢中になり恋に落ちたのであった。
そして佐竹は女と情痴に溺れ互いに求め合うような関係になっていた。
佐竹は女に恋をしていたが結婚し女と家庭を築く…
そんなイメージはできなかった?
すると佐竹は女と距離を置くようになり関係を断ち切ることを決めていたが…
女の体を失うことに未練があり佐竹は気が弱くどうするか悩んでいた。
すると優柔不断な佐竹から女は手切れ金として慰謝料500万を請求したのであった。
「佐竹さん、あなた警察官ですよね?
私を弄んでどうしてくれるの?
慰謝料500万でいいわ…」
『え、そんな…』
「何言ってんの?
私は肉体と精神の損失をどうしてくれるの?
ここに慰謝料の「取り交わし書」があるのここに名前を書いて実印を下さい…
これは私がこの件で口外しない交わし書になるわ…
これであなたは警察官として問題無く暮らせるの…
あなたが慰謝料をこまめば口外し裏の人を回す事もあるから?」
佐竹はこのように脅され手切れ金として500万の慰謝料を渡したのであった。
健全で品のある女が金によって変貌したと佐竹は感じた。
佐竹はその時の所持金全財産500万を女にむしり取られ短期間であったが極貧生活を送った…
そんな経験から佐竹は金への執着が体内に浸透し金が全てであると…
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