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12.
佐竹は刑事課長として難解事件であっても的確に解決していた。
しかし、新横浜アリーナで起こった恐喝暴行事件において不適切な対処をしていた。
「課長、こいつ半グレでコンサートの入場待ちしていた大学生にいちゃもんをつけ金を恐喝し暴行を加えました…
しかし、こいつ恐喝暴行につき話す事無く….」
「お前じゃあ役不足だ、刑事課長に合わせろ!」
『何故俺なんだ?
俺はそんな半グレと関わり無いぞ?』
「そうですよね?」
『なんだよ、この頃競馬が調子良く毎週100万を回収していて…
株の投資も順調だ!』
佐竹は独り言を呟きながら恐喝暴行を行った半グレに合うため取り調べ室に向かっていた…
『お前か?俺を名指しにして…
一般市民である大学生への恐喝暴行許せないね…
どう言うことだ!』
「課長さんやっとお出ましで…
恐喝暴行についてはなんせそいつ大学生?生意気だったのよ…
だから金を取ってやろうとしたまでよ…」
『おいおい、そんな事なら俺が対応しなくても事件担当者に話してくれよ…
参ったなぁ?』
「俺はこの恐喝暴行事件を起こしたのは課長さんに会うためなのよ…
それは課長さんの野心に協力できるのでは無いかと?」
『なんだお前?
俺の野心に協力だって?』
「有名ですよ、刑事課長の傍ら株の投資など大儲けしていると?
あと、ギャンブルでも…
そんな課長さんに打ってつけな大儲けできるギャンブルがあり提供したいのですが?」
『おいおい、お前正気か?
俺は国の治安を守る警察官である事を!』
「…」
「知ってますよ…
しかし、うちの社長が課長さんと同じ匂いがするって言ってました?
うちの社長も野心の塊ですから…」
『話しにならん…
まあ、明日まで恐喝暴行容疑で勾留してもらうから反省しろ!』
「課長さん、素直になりましょうよ…
まあ、返事はゆっくりで構いませんから…」
『いいから、ブタ箱に入れや!』
恐喝暴行容疑で勾留された男は「魔界族」筆頭幹部である「雅」であった。
そして佐竹の心は揺れ動いていた…
「人生は一度である…
「悪」も分からなければ問題無いだろう…
俺にとっては「善」である!」
佐竹はそんな事を心に秘めていた。
佐竹は勾留してた「魔界族」幹部である「雅」を何故か独断で翌朝釈放した…
それは警察にとって不適切な対処であると。
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