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2.
『…「晃」情報によるとこの辺りなのだが?』
「…「リュウジ」そもそもこんな場所に廃墟ビルが存在していたっけ?
ここは横浜市である事からビルが廃墟になる前に買い手がつき、反社会的「魔界族」が買い入れる事は難しいと?」
『…「晃」俺もそれは考えた…
金は持っているが訴状の知れない反社会的「魔界族」に売り渡すかと…?
しかし、調べて行くうちにその廃墟ビルの持ち主が元々ヤバイ連中だったみたいだ…
行政は法を犯していなければお咎めは出来ないとね?
なんせ調べた情報も確かである保証は無いから?
とにかく俺達が調べるしか無い?』
「そうだなぁ「リュウジ」…
ゴタゴタ言わずに裏カジノらしき廃墟ビルを探す事だなぁ…?」
ここ北新横浜は新横浜から少し離れた場所にあり最寄りの駅は市営地下鉄 北新横浜駅であった。
そしてうんちくではあるが…
市営地下鉄を利用した乗客は北新横浜駅を新横浜駅と間違えて下車する人が多く北新横浜駅構内に「ここは新横浜駅ではありません」の貼り紙をし注意を促していると…
俺達は市営地下鉄 北新横浜駅を降り「魔界族」が運営する裏カジノ…
廃墟ビルを探すことにした。
歩き回りどのぐらい時間が過ぎただろうか?
「…「リュウジ」そもそもここ北新横浜は開拓地であり鬱蒼とした森林も無く、廃墟ビルが有れば目立って分かるはずだと?」
俺は半ば廃墟ビルを探すことを諦めかけていた。
『あれって?』
「リュウジ」が前方を観て指差す場所に僅かな森が存在しビルのような先端が確認出来たのであった。
「ああ、あれか?」
俺は「リュウジ」が指差す方向を観た…
そこにはお寺があり門には西方寺と記載され裏側に森があり廃墟ビルらしきものが存在していた。
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