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モラハラ夫に対峙する
一瞬戸惑いの表情を見せた誠一だったが
すぐに開き直り、待ってましたとばかりに
冷たい言葉を言い放つ
「そうか、なら話しは早いな!
お前が言う通りオレには好きな人がいる
その女性と結婚するつもりだ。
だから、オレと離婚してくれ!」
わかってはいたけれど.....
なんの躊躇いもなく出てくる冷たい言葉と
自分勝手な言い分が子供達の人生までも
否定しているようで
腸が煮えくり返る思いだった
子供達よりも不倫相手を優先する男の
不誠実な言葉に憤りを感じた優子は
モラハラ男に怯む事なく
「有責者から離婚の請求は出来ないのよ
知らなかった?
それでもゴタゴタ言うなら
後は弁護士を立てるから
交渉はそちらでやって頂ける?」
「べ、弁護士?...」
いつから知っていたのか?
誠一は以外な言葉を耳にして狼狽えた
「それから
今日から池田沙耶の所に行って頂戴!
貴方の荷物はそちらに送ります
勿論、着払いで!」
いつも上から目線で物を言うモラハラ夫に
ウンザリしていた優子は
誠一に向かって早口で捲し立てた
誠一は優子の勢いに圧倒されて
言葉すら返せず、一気に大人しくなった
「えっ⁉︎うぅっ...わかった」
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