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誠一side
容姿端麗で頭も良く、学内でも高嶺の花と
言われていた池田沙耶に
僕は大学生の頃から憧れ恋をしていた
僕だって人並み以上の容姿は持っていると
自負していたのに彼女と同じ会社に入社
出来たものの友達関係からそれ以上
発展する事はなかった
彼女の結婚を知った時のショックたるや...
落ち込んで自暴自棄になっていた頃
教育係として指導にあたった妻と知り合い
癒され結婚した
その名の通り優しい性格の優子と
優秀な2人の息子に恵まれた結婚生活は
それなりに幸せだったと思う
結婚生活も15年を過ぎた頃
忘れかけていた彼女池田沙耶が
離婚して本社に戻って来た
連絡をもらった時は嬉しかったが
愚痴でも聞くつもりで会う約束をした
久し振りに会った彼女は相変わらず美しく
いや前より妖艶さが増していた
そして何より彼女との会話は刺激的だった
新しい刺激を与えてくれる彼女に
僕はまた会いたいと思ってしまった
会う回数が増えていくに従い
専業主婦の妻との会話がつまらなくなり
こんな事も知らないのか?
沙耶だったら...と思う自分がいた
沙耶は一人娘が別れた旦那と一緒に
海外で生活している寂しさを紛らす為か?
積極的に僕を誘ってきた...
「誠一君となら結婚してもいいわよ」
男女の関係になるのに時間は掛からなかった
有頂天になった僕にもう歯止めは効かない
一瞬よぎった子供達でさえ、この気持ちを
止める事が出来なかった...
夢にまで見た沙耶がやっと手に入るんだ
今度こそ沙耶と...
再び恋してしまった池田沙耶を
諦めきれない僕は
妻と離婚しよう!
これからは沙耶と生きていくと決めた
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