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アンブローズは、今度は挑みかかるように女性の唇に食らいついた。
両手で彼女の首筋と後頭部を支えると、一分の隙間もない程に唇を密着させて、その奥の深みを味わう。
自分の舌で相手の舌を追い詰め、からめて味わうのだ。
呼吸など、できなくていい。
今、この瞬間の味を逃したくない。
それほどまでの勢いで、アンブローズは女性に覆いかぶさる。
女性もその両手をアンブローズのズボンに突っ込んで、アンブローズの一部を握る。
アンブローズの舌が強く女性の口内をかき回すほど、女性の両手の動きも激しくなる。
どちらともなく、「ああ」と大きくため息をついて、息継ぎをする。
再び耽溺に潜ろうと、アンブローズが女性に顔を近づけたとき、その手で遮られた。
「喉が渇いているの…水を飲ませて?」
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