プロローグ

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プロローグ

。°.。❅°.。゜.❆。・。❅。。❅°.。  高校を受験した帰り道、君を見かけた。  透き通った雪の香りを感じながら歩いていると、陽に照らされながらキラキラと舞う雪の中に、君はいた。大きな木の前で、小さな小さな白い子犬を抱きしめながら空を仰いでいた。  目を潤ませて――。  周りの受験生たちは子犬と君をチラ見するだけで、風のように歩いていた。君と俺だけが立ち止まっていた。  俺の中で、君だけが特別にみえたんだ。  その時すでに惚れていたのかもしれない。別世界にいるような君に――。 。°.。❅°.。゜.❆。・。❅。。❅°.。
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