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青い小鳥
「どうしたのさ、信じられないようなものを見たみたいな顔をして」
小鳥はそういうと、くるっと宙返りして、男の子の姿になった。
ぼくは目を見開いた。いくらこれがぼくの想像だったとしてもぼくはここまですごいことは思いつかない。
「ぼくはホシ星。希望の一番星さ。」
その(小鳥か人間かわからないが)星々という子が言った。
本当にぼくの待っていた。青い小鳥なの?
「ここの星って綺麗だよね。ぼくここで星を見上げるの好きなんだ。なんだか星が笑っているみたいだろ?」
ホシ星が笑いながらいった。
「ねえ、君人間なの?」
ぼくが聞いてみた。
「ぼくが?」
するとホシ星が笑った。
「ぼくは夢の塊みたいなものさ。ぼくを夢見た誰かが強く願いすぎてぼくが生まれたんだ。」
やっぱり、ぼくの想像とは何かが違う。ここはどこか違う場所なのかもしれない。
「ねえ、ここどこなの?」
ぼくは聞いてみた。
「さあ、どこなんだろう。ぼくも初めてきたよ。」
そう言ってホシ星は続けた。
「でもここは隙間の世界じゃないね。」
「隙間の世界?」
「そうさ。ぼくはそこからきたんだ。もしかしたらここは隙間の世界と想像世界の境目なのかもね。」
「境目?」
「わかんないけど、ぼくの間がそう言ってるよ。」
「ふーん」
ぼくはホシ星をじっくりみてみた。
ぼくと同い年ぐらいの男の子で、青い服に白いズボン、茶色の髪に目、どこにでもいそうな男の子だ。青い小鳥だと言うことを省けばだけど、、、
「お腹が空いたなあ。ぼくもういくよ。また会える?今度はぼくおやつを持ってくるよ。」
ホシ星が言った。
「うん、またね。」
そうしてぼくは想像をやめた。いつもはすうっと消えるのに、今日はなんだか少し残っているような不思議な感じだ。きっとぼくが想像世界とさくまの世界の境目に行ったからだろう。そんなことをぼくはベットの上で考えた。
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