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Day 1【ハイエナ/MY FIRST STORY】
「あれ?もう帰ってきた?…やっべまだ何も出来てねえ…;;」
ガレージから聞こえたいつもより1時間半早く到着した車の音に、夕飯のゆの字も出来ていなかった俺は慌てて抱えていた野菜をキッチンに放った
「ただいまー腹減ったああああ!」
開口一番そう叫んだ旦那の声に
思わずふっと笑いが漏れる
『おかえりい♫今日はどやった?』
「べつに、腹減っただけー」
あ
何かあったんや…
仕事で何かあった日は
必ず べつに と答える旦那が
包丁を握る俺を後ろから抱き締めて来る
「今日何ー?」
『からあげやでー♫かんにんな、今から作るんよー…1時間だけ待っとってー?』
「ええええええええ( ;∀;)しぬっ無理っ」
『急ぐからあw しなんよーに何か食うといてよ…あ♫ドーナツあんで?』
テーブルに向かった旦那が
ドーナツを持ったままぷーっと頬を膨らませてまた後ろから抱き付いてくる
「足りねんだけどっ」
『もーw 何かあるから探して食うときw 巻き付いとったら早よできひんでっw』
「………何食ってもいーの?」
『えーよ、好きなん食うとけw ほら邪魔やし危ないから早よ離れろw』
「……へーい」
そう言って離れた旦那に
軽いため息をひとつつき
俺は気持ちを料理モードに切り替える
コールスローサラダを作るべく
キャベツに包丁を入れた
……と同時に
一瞬耳元がゾワッとした
『……っ、何??…………っん』
ピチャッと言う音とゾワッとした感覚に
思わず手が止まる
エースが後ろから
耳に唇を這わせていた
『あほか何すんねんっ!危ないやろっ』
「好きなん食って良いつったのお前」
耳に這わせたままそう言った唇の振動に
思わず身体がビクリと跳ねる
『あほ言うなしっ……耳は食いもんちゃう!!…っ……違うの、食いや……っ!』
耳から首の敏感な筋に移動した唇にため息が出そうになった所で、何とか相手を押し離し
少しだけ睨んだ俺を見て
「……はーい」
と答えたのもつかの間
次は包丁を持つ側とは反対の腕を乗り越えたエースの手は、服の上から胸の突起を撫で始める
『………や…めっ!!なあああ、何しよん邪魔やねんけどっ!!……っ、…ちょ、ほん……ま…に…』
「違うの見つけただけじゃん、早く作ってよ、他食って待ってっから」
そう言ってニヤリと笑ったエースは
指先で撫でていた物をTシャツごとそのまま口に含んだ
『ちょっ、ま、待って何しとんっ……エース、っ……ね、……待って……ねっ…』
「待ってるから早く作れって」
『向こうっ……っは……向こうでっ…待っとけやっ……んっ』
「やだ、淋しい」
吸われたり噛まれたりを繰り返され
1番弱い咥え方をされた時
ビクッと反った身体から
包丁がカランと床に落ちた
『…エー…ス、ねえ……作っ………れな…』
「いーよ先に…こっち食うから」
カウンターの上で必死に突っ張っていた腕に
裾から引き抜かれたTシャツが掛かり両手の自由が奪われる
そうする間もエースの唇は
敏感な首筋や鎖骨を這い回っていて…
俺は力が抜け切らない様に立っているのが精一杯だった
そんな俺をカウンターに乗せたエースは
Tシャツが手錠の様になっている俺の手を掴み、そのまま上に持ち上げた
自分でも分かる程固く膨れ上がった乳首が無防備なまま顕になる
『ね、エース……今はやめ…、よ?…ね?ごめん、邪魔じゃないし…早く作るから、ここにいて良いから…、ね…?…』
「…わかった…んじゃ…お前が5回イけたらやめるわ」
『え?』
そう言って一瞬微笑んだ彼は
俺の目や鼻や頬にキスしながら
サワサワと胸元に指先を這わせてきた
『っっ……』
じわりじわりと押し寄せる快感に
思わず吐息が漏れる
でも
乳首や唇には一切触れない
『やっ……イけない…こ、れじゃっ……足りなっ…』
そんな俺を見てもエースはニヤニヤしながら尚も腹筋や背中、肩先を撫でるだけで…
そんなイけそうでイけない場所の愛撫が
20分続いた時
俺は無意識に首を左右に振りながら叫んでいた
『やだっ、イきたいのっ、イけないそこーっ……ね、こっ……ち、こっ……こーこっ!』
身体をくねらせ
エースの指に何とか乳首を当てようとするも
その指は次に唇を撫で始めた
『やああああっ……!』
もどかしさと物足りなさで壊れそうになった俺は、お願い、キスして、触って、お願いと…唇を撫でる相手の指をしゃぶり始めていた
「えっろ……」
『うん、えろいからあーっ…お願いイかせてー…っ』
「ははっかーわい、イけばいいじゃん?」
知ってるくせに
乳首でイってからじゃないと
他でイけないって知ってるくせにっ…!!
『知って…るじゃ、…ん……イけないの、ここ、ここじゃないとイけなっ………』
中途半端な快楽で頭がボヤけてきた俺を見て
エースはやっと俺の手を自由にした
俺はそのままエースの顔を両手で包み
逃げられないように貪る様にキスをした
『…ね、…………イか……せて、っ…おね…が、いっ…』
キスをしながら頼んだ俺の口内に
エースの舌が入ってきた瞬間
彼の両手が俺の両乳首に爪を立てた
『っ…………!!!!っはっ………ふっ、はあっ…!!』
「…あと4回ー」
爪を立てていた指先が
今度は親指と人差し指でイったばかりの先端をクネクネと弄ぶ
『はあああああっ……!』
身体を反らせ震える俺に
「あと3か〜い」
と余裕の笑みを浮かべたエースは次に
キッチンに置いてあったハンドマッサージャーを敏感な方の乳首に押し当てて来る
『やっ、無理っ、無理いいいっっ……!!!ああああっ!』
「ふふっ……あと2か〜い」
首を左右に振りまくり全身を震わせる俺に
一瞬微笑んだ彼はマッサージャーを床に放り投げ、そのまま自らの口に乳首を含んだ
『はっ…あ、っ……っ…!!!!』
良く知る温かな快感に、俺は最早声すら出せず立て続けに何度も果てる
「5回で良かったのに7回もイったの、まーじクッソエロいわお前、最っ高」
やっと視線を合わせて貰えた顔を見ると
快感と安心感で涙が溢れて来た
『もっと、……えーくん、入れて…お願い』
「…早く作るんじゃなかったの?」
『えーくんが良いから、えーくん、…ねえ、お願いっ……もうやばいからあっ……』
「あ?…邪魔なんじゃねえのかよ?」
『邪魔ない、邪魔じゃない、えーくん』
「なーに」
『大好き、入れて、中にだしてっ…』
「可愛すぎ」
ニヤニヤと冷めた笑みで見ていた相手が
いつもの優しい顔に戻る
後ろ向きに一気に脱がされ
次にガンッと下っ腹に大きな快感が広がる
『っっ……………っはっ……』
「癒された…愛してるよ」
そう言ってガンガンと奥を突かれまくった俺は、その挿入だけで膝の力が抜けてしゃがみ込むまでイきまくった
そして彼は約束通り
中に温かなものを押し込んでくれた
分かってたのに
嫌な事があった日だって
素直になれない彼は
辛さや淋しさを
こうやって俺にぶつけてくる
その後必ず
くっつき虫になって離れなくなる
そんな彼を受け止められるのは
自分しかいないと
俺は自信を持って言い切れる
からあげを沢山食べて
一緒にバスタブに入り
ベッドでしたsexは
少しだけ穏やかだった
あのドSさが俺は
めちゃくちゃ好きなんだけどね
ー END ー
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