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Day ZERO【虚言NEUROSE/MY FIRST STORY】
あの頃の俺は
嫉妬 と言う感情に気付けなかった
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2年間の空白を経て改めてエースと付き合いだした俺は、その日撮影場所に迎えに来る予定だった彼を待っていた
' 車来ましたー!黒の○○ー '
エースだ
『……お疲れっしたー』
お疲れ様でしたー!お疲れ様ー!
今日良かったよ!体調崩すなよー!
呟いた声の30倍はある現場の声を背に苦笑いながらスタジオのドアを閉める
足早にエントランスへ出ると
受付にエースの姿が見えた
笑顔で片手を上げる彼に微笑み
サングラスをかけたその時
エースではない声に名前を呼ばれた俺は
慌てて表情を切り替え立ち止まった
昨日からお世話になり始めたカメラマン=Rからの夕食への誘いだった
思わずエースへと視線を向けると
RはHiと笑顔で手を上げながらエースへと歩み寄り、あなたも一緒に夕食へ行きませんかと声を掛けていた
[ 待てやまだ行くって言ってねえぞ…]
そんな心の声に気付いたのか
Rは眉を下げながら柔らかく微笑み
俺の顔を振り返りながらこう続けた
'' お兄様はOKって言ってるぞ、そんな顔すんなよー''
[げっ…エースのバカヤロウOKすんなやー…]
そう
OKした事が1番に頭に飛び込んだ…
だから俺は…
ここで重大なミスを犯す
『マジすか…w じゃあ、お言葉に甘えます』
この時エースの眉が一瞬ピクリと動いたのは
最初に触れるべきだったお兄様と言う言葉を
否定しなかったからだと言う事を
俺はこの日の深夜まで気付かなかった
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' それにしてもお前にこんなにイケメンな兄貴がいたなんて知らなかったよ '
『兄貴???…や、エースは…』
恋人ですと言おうとした時
股間に鋭い痛みが走った
『っ………!』
「ありがとうございます、でもイケメンはやはり弟ですw 筋肉なら勝てる自信あるんスけどねーw」
' あー確かに良い身体してるもんなー!w '
『っ……痛っ………………』
「…?どした?大丈夫??」
大丈夫な訳が無い
俺はエースに
股間を思い切り握り潰されているのだから
' ん?……あ、体調悪い?'
『…っ、少し、腹が………っ……』
〜15分後
店を出てRと別れ、車に乗り込む
エースがドアを閉めたタイミングで俺は
相手の胸ぐらを思い切り掴み上げた
『てめえ何なんだよっ💢』
冷めた目で俺を見下ろしたエースは
家に着いたら話すとだけ呟き
そこからは何を言っても無言を貫いた
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家に入ると俺は
矢継ぎ早にエースへ突っかかり
再び手を上げた
…瞬間
逆に手首を捻上げられた俺は
そのまま思い切り壁にぶち当てられた
冷たい視線の下、睨み上げた俺の前で
エースの口角が2mmだけ上に上がる
「悲しかったな〜、恋人だと思ってた」
『それはっ!訂正しようとしたらてめーが握り潰してくっから言えなかったんだろが💢』
「毎日こんなに愛してんのに…」
そう言うとポケットから出したナイフで
エースは俺の頬をスーッと撫でる
『っーー…!!!………てめえっ💢』
「毎日こんなに可愛がってんのに…」
シャツのボタン…ベルト…デニム……
ナイフは次々と切り刻んで来る
『話し終わってねえぞクソがっ💢』
「悲しかったから癒してもらう」
『意味分かんねえっ💢……っちょ、てめえざけんなマジ何なっ…』
切られたベルトで
俺の両手を縛り上げたエースが
そのまま俺をベッドへ放り投げる
『だから何だっつんだって💢取れやキメえっ💢』
ベルトごとベッドに括り付けられ暴れまくる俺に、エースがドサッと覆い被さって来る
「だから。癒して貰う、それだけ」
『……っ💢』
返事の代わりに唾を吐きかけた唇を
エースは思い切り噛んで来た
『んーーーーーーっ💢💢』
まだ動く足をバタつかせ抵抗するも
190cmオーバーの相手はまるで怯まない
エースは余裕の表情のまま
ナイフを胸元に滑らせて来た
電流が走る様な快感に
一瞬呼吸が乱れそうになる
『っ……てめっ……マジ許さねえ…💢』
「…💢…今…どの口が言った」
『!!!!!!!!!!!』
あまりの痛みに声が出ない
俺はまた
竿を思い切り握り潰されていた
『くっ………あ…………っ』
痛みで頭が割れそうになる
「許されねえのは…お前。」
『っく…ぅー……なっ…んで』
「最初に言わなかった」
『な………に、をっ……』
痛みで呼吸が乱れ出す
答えの代わりに
エースは一気に竿を扱き始めた
『あっ……くっーー……てめ、やめっ…』
痛みの快感と扱かれる快感で
そのまま大量に欲を掃き出す
エースはそのまま膝を立たせた俺の足を広げ
片足ずつ縛り上げた
『クソ苛つく…』
「お前がな」
『もういい』
「へー」
口を閉ざすと決めた俺は
このままヤられる事を察知し目を閉じた
すると
閉じた目元を更に何かで覆われる
一瞬戸惑ったが動揺したら負けだと
深呼吸をしたのも束の間
カチャカチャと言う音と共に
両乳首と竿の冷たい感触に息を呑んだ
パキッと言う音と
クチャクチャと言う音
何だ
これは何の………まさか…
気付いたと同時に
アナルに何かが押し当てられる
バイブだ
『待ってそれやだエースっ!!!』
「ふっ…」
微かな笑い声と共に
全身に気が狂いそうな程の快感が押し寄せた
『っっ…………っあっ…ーー…!!!!』
『や、やああああっ!!』
ローションが絡んだニップルローターの襞に
両乳首が一気に舐め吸われる感覚と
締めたり震えたりする竿の振動と
穴の中を掻き回し前立腺を刺激する動きに
俺はあっという間に連続イきをするが
イった所で器具を外される訳でもなく
口を閉ざすつもりでいた俺は
既にエースの名を呼び
許しを乞うていた
『あああっ……っ、エース、っ……えー、くんっ…止めて、や、やあまたイっ…くっ…』
「めっちゃ話すじゃん」
『えー、くんっ…どこ、顔、みたいのおっーー……っっ!!!!』
「イきまくるじゃ〜ん、えっろw」
『止めて止めて止めてやだまた、またイっ……』
「…ははっ、何回イくんだよお前、変態〜」
『もう、無理……止めて……も、やだ……あああっ……やあああっ』
「可愛い〜っ」
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何分経ったのだろう
気が付くと目の布は外され
身体にあった器具も全て外され
足と手も自由になっていた俺は
霞がかかった様な頭のまま
エースの姿を探した
俺に気付いたエースは隣に来て
いつもの優しいキスをしてくれた
思わず涙目になる
「ゆー、俺さ、めちゃくちゃ嫉妬深いのよ。だから…」
狂いそうな快楽の波の中
これは彼の嫉妬だと気付いていた俺は
素直に謝った
そんな俺に彼は泣きながら
嫉妬のコントロールが出来ないんだと
ずっと抱えていた胸の奥を
打ち明けてくれた
大丈夫、大丈夫だよ
俺は嬉しいから
またこうやって教えて
と
子供の様に泣きじゃくる彼を
ぎゅうっと抱きしめた
幼少時代の傷を抱えた同士
傷の舐め合いでもいいじゃねえか
俺にはエースしかいないし
エースを守れるのもきっと俺なんだ
そんな再確認が出来たこの日が
俺達がこの狂愛と特殊性癖を極めた
スタートだったんだと思う
ー END ー
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