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ーー太陽が天頂に差し掛かろうとしていた。
街並みを抜けたそよ風が吹くところ。
木々が溢れ、小鳥がさえずる。木漏れ日がやさしい場所。
セシルに示された場所に到着した。
「なんだか落ち着きますねぇ…」
「アンバー様もそう思われますか?彩白港は緑と安らぎの地でもあるんですよ。」
「へぇぇ。いいところですね!気に入りましたっ!」
街で感じた≪違和感≫は一切感じられない。
やさしい賑やかさが心地よい。
「気に入ってもらえたようで何よりだ。」
「ぴぎぃっっっ⁉⁉」
気づかぬ間にアンバーの後ろに人が立っていた。
心臓が止まりそうになったアンバーは慌てて魂を自分の体に戻した。
「あらセシル様、ご機嫌麗しゅうございますか?」
「ああ、久しいなアルデバラン。」
(なんでそんな冷静なの…)
まだ心臓が音を立てて騒いでいるアンバーは冷や汗を垂らしながら二人の様子を窺がっていた。
「ー随分驚かせてしまったようだが…すまなかったな、アンバー。」
「あっ、は、はじめましてお世話になります。アンバーと申します。」
「ああ、名は存じている。シリウスとアルマの弟子という立場であっているな?」
「まあ、、、一応、、、」
「……」
「……」
「……」
(何この沈黙…‼何なのこの人たち…‼)
ーーー
3人は星雲第二拠点へと向かった。
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