♯04. デリケート R

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 こーちゃんは既にベッドから抜け出ていた。彼はいつも朝が早い。年のせいかな、なんて言っているけれど、あたしと二歳違いなのに。年頃の女性みたいにナイーブに年のことを気にしている。 「う。……さぶ」  ぶるりと身をふるわせた。真冬の朝は寒い。……そういえば。  あいつって週三でジム行っているって言ってたけど、その習慣。まだ、続けているのかな。  一度だけ抱かれたときに彼のお腹に触れた。浅く割れていて平らでばっきばきでございました。  神様オーメン。あんなチャンスが一度きりだと知っていたらもっと触れたり……舐めたり……。  ……って同棲相手ってか婚約者がいるのに。こんなことを思うあたしは最低だ。自分を慰める気にもならない。  悶々とした欲望を持て余したのでひとまず、朝は、ヨガから開始することにした。  * * * 「すげ。まじで氷堂の腹割れとるやん」  きゃーっと女の子たちの奇声があがる。男子たちがよってたかって氷堂をイジっており、ワイシャツが胸のあたりまでめくりあげられている。あらま、白い引き締まったお腹……!!
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