♯05. 直情的なまでに R

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「馬鹿氷堂。……もう、無理……」  さんざんいかせておいて更にいかせる。  おれのサディスティック趣味は、加速するばかりだ。  おまえのことを貫いて、最奥まで探って開きに開かせる。  全細胞が、歓喜に沸く。こんな感動は、初めてだ。  どんな仕事を達成しても味わえない快感をいま、味わっている。 「好きだよ緋名子。……好きだ……愛している……」  汗ばんだ首筋を吸う。それから、耳たぶを貪り懸命に愛を訴えかける。――最初から、好きだった。  入社して初めておまえを見かけたときに、稲妻のようななにかが胸を走った。  雷に打たれたような衝撃を食らったのは生まれて初めてだった。  そんな女の中をおれは――泳いでいる。  止められない、愛の渦のなかで。 「……っ、あっ……ああ……っ……っ……!!」  激しい絶頂のさなか、おまえは涙を流す。  つい、五時間前に流していた涙とは別種の涙だ。  おれはひどい男だから、おまえのことをもっともっと探りたいんだ。  許してくれとは言わない。おまえを……愛している。
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