♯05. 直情的なまでに R

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 深く深く貫いてからだをべったりと密着させ、おまえの余韻も余白も全部全部味わいこんでやる。おまえの絶頂はおれのものだ。  愛している。おまえのすべてをおれに……曝せ。  ぶつけろ。暴力的なまでに。  自分のなかのマグマの塊のような情熱が潜んでいて、それを、一晩中暴れさせた。  官能的に、情熱的に応じるおまえは、女神のように美しかった。  追い求めて、感じて、食らって。押し返してもまた寄せる愛の波のなかで。自分を追い求め、殺し、おまえのことを探っていく。  こんなにもおれの腕のなかで乱れるおまえのことが、……どうしようもなく、愛おしかったんだよ。  * * *  うっかり寝こけていた。  ベッドサイドには、メモが残されていた。 『ありがとう。さよなら』  くそ、と呟いて急いでベッドを抜け出た。そこらへんに放り散らかされた衣類を身に着け、スマホを探し、急いで電話をする。  ……が。  永久に、おまえと連絡が取れることはなかった。  会社で見かけてもおまえは普通の同僚の顔を貫き、一切反応しなかった。  おれが見たのは幻だったのか? ――いや違う。何故なら。
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