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「いいんだよ。瑠璃ちゃんはそんな世界を知らなくて」
「えっ…」
いつものように、これだから世間知らずのお嬢さんは、と思われているのではないかと瑠璃は落ち込む。
「そういう邪気がないのが、藍や瑠璃ちゃんのいいところだよ。俺、藍と初めて会った時ホッとしたんだよね。こんなに穏やかに女性と話が出来るなんてって」
高志の言葉の意味は、いまいちよく分からないけれど、どうやら良いことを言われているらしい。
瑠璃はようやく、高志に笑顔を見せた。
高志も微笑み返してくれる。
瑠璃にとって高志は、心置きなく何でも話せる相談相手だった。
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