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されど、『まかなひ』なんです!
わたしは今、『まかない』が出る仕事場で働いている。
『賄い』
食事や宴の用意をすることや、下宿、寮等で出す食事。または、料理人が自らの食事に、調理場のあり合わせで作る料理。
飲食業界ではないけれど、幸い祝宴部所があるから『まかない』が出る。賄いのある職場というのは、主婦には大変有難い。
それもイタリアン、フレンチを出している所が作る賄いなのだ。俄然、期待値はウナギ登り!
そりゃ毎日、昼に食べる物の方が、遥かに1日の中で1番良い物になる。
こりゃ、仕事を変えられないなあと、思っていた矢先。
それは突然やってきた。
『ウチの賄い、塩いループ』
最初は調理人が、コロナか何かで味覚が怪しくなっているのか?と思っていたけれど、1ヶ月たてど2ヶ月たてど改善されない、、、
そのうち同僚達が、
「塩の取りすぎで、死んだ話を見た!」と言い出し、
健康診断で血圧が有り得ない数値を出して、看護師が慄いたとか嘆きはじめる。
オマケに同僚ママ達が家で作る食事が一律、
『味が薄い症候群』に侵された。
身体が塩味を忌避し始めたのだ!!
このままでは、わたし達の健康が害される!!
わたしの毎日の賄い嘆きを聞く娘に言わせれば、
「身体を壊してまで、マカナイ食べなくて良いんじゃね?お弁当持って行くか、外に出れば?」
確かにソレ正論。
しかし娘よ、まだ解るまい。
タダで(マカナイ費は月額取られるから、マヤカシ)人が作るモノを食べる嬉しさを。
「いやいや、文句いってるよね?」
そのとーり!塩いんだもん!
そして主婦は、自分が毎日作るモノをダメ出しされると逆ギレするのを知っている。
「そんなに言うなら、食うな!」だ。
だから決めた。わたしは出される『まかなひ』と戦う!
日々出される、???な『まかなひ』と向き合う!!
そう決めた日から、わたしは仕事場に、あらゆる『まかなひ』お助けグッズを持ち込むことにした。
出された『まかなひ』を整える。
これは日々、仕事場で出されるランチと格闘する、まかない飯と戦うレシピ集である。
「なら、進んでない他の小説、書けよ。」との娘の言葉は、受け流しておく。
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