🐠5年前🐟️

1/1
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ

🐠5年前🐟️

稚魚の頃から一緒にいる ムベンガ族のナーバと 今日も、深海の街の 中心部に来てたけど、郊外に出る… 深海の街の郊外には、海藻しかないけど 静かで過ごしやすいのよね♪ ムベンガ族 ナーバ=クルィーク 「オレさ、そろそろ… この深海の街を出て 地上を見に行きたいんだ。」 b507fcdc-d241-46d8-a6c0-b8bdd41e09f7 ワタシは、ナーバを見つめる。 ワタシ ジーラ・ジュリエス 「ねえ…それ、本気で言ってるの? だって、地上の世界は伝説でしかないのよ。」 ワタシはつい、笑ってしまった。 f33ceede-2029-4c71-bd77-aec34b192f2e ムベンガ族 ナーバ=クルィーク 「オマエも、他の奴らと同じか… どいつもこいつも、臆病者ばかりだ。 じゃあな、ジーラ…オレは行くよ ここにはもう…二度と帰らない。」 そう吐き捨てるように言ったナーバは そのまま…すごいスピードで泳いでいってしまった… ワタシ ジーラ・ジュリエス 「ナーバ…」 地上は存在しないと言うのに ナーバは、伝説を信じて上へ上へと 泳いでいってしまった… まあ…どうせ、地上は 存在しないって事に気づいて すぐ、戻ってくるでしょう。 『やっぱり、地上は無かったよ ははは、みんなの言う通りだったな。』 って、笑いながら きっと帰ってきてくれる… そう、思ってたのに………
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!