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🐠5年前🐟️
稚魚の頃から一緒にいる
ムベンガ族のナーバと
今日も、深海の街の
中心部に来てたけど、郊外に出る…
深海の街の郊外には、海藻しかないけど
静かで過ごしやすいのよね♪
ムベンガ族
ナーバ=クルィーク
「オレさ、そろそろ…
この深海の街を出て
地上を見に行きたいんだ。」
ワタシは、ナーバを見つめる。
ワタシ
ジーラ・ジュリエス
「ねえ…それ、本気で言ってるの?
だって、地上の世界は伝説でしかないのよ。」
ワタシはつい、笑ってしまった。
ムベンガ族
ナーバ=クルィーク
「オマエも、他の奴らと同じか…
どいつもこいつも、臆病者ばかりだ。
じゃあな、ジーラ…オレは行くよ
ここにはもう…二度と帰らない。」
そう吐き捨てるように言ったナーバは
そのまま…すごいスピードで泳いでいってしまった…
ワタシ
ジーラ・ジュリエス
「ナーバ…」
地上は存在しないと言うのに
ナーバは、伝説を信じて上へ上へと
泳いでいってしまった…
まあ…どうせ、地上は
存在しないって事に気づいて
すぐ、戻ってくるでしょう。
『やっぱり、地上は無かったよ
ははは、みんなの言う通りだったな。』
って、笑いながら
きっと帰ってきてくれる…
そう、思ってたのに………
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