5人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
🐠5年後🐟️
あれから5年が経った…
のに、ナーバは帰ってこない!
ワタシは今日も、彼が帰ってくるのを
例の郊外で待ってたけど…
もう、我慢できない…
彼にもう一度、会いたい!
本当に、地上にたどりついたのなら
無事かどうかだけでも、確認したい!
その一心で、気づいたら
上へ上へと向かって、泳いでいた…
どれぐらい泳いだかな
上から、うっすら光が差し込んで来てる。
これは、もしかして…もしかするかも?!
しばらくして、頭痛がしてきて
体を外側から圧迫される感覚で苦しくなってきた…
な、なに…これ…い、息が出来ないっ
内臓が、目が…飛び出してきそうな
全身の圧迫感を感じつつ
舌を出しながら、差し込む光に向かって泳ぎ続ける…
う、そ…こ、これが…地上…!?
ワタシ
ジーラ・ジュリエス
「ハァハァ…ま、まぶし…っ」
陸は、地上は…伝説は、ほ、本当だった…
ワタシ
ジーラ・ジュリエス
(人の姿)
「ハァハァ…う…」
くるしい…い、いきができない…っ
陸地に倒れこんで、自分の腕を見てみたら
ツルツルになってて…背中に、熱い光を感じる…
ど、どうしよう…海中に戻りたいのに
頭がガンガンするせいで、動けない…っ
こ、このままだと…ワ、タシ…
干からび、ちゃう……
意識が遠退いて来た頃
誰かが、近づいてきて、引き上げられる……
最初のコメントを投稿しよう!