異世界転移

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異世界転移

「ここは、どこだ?」  ふと、目が覚めたとき目に飛び込んできた景色は見慣れた景色ではなく、視界を埋め尽くすほどの生い茂った草木だった。 ……  ■■■は地球で生きていた平々凡々な男子高校生だった。  周りの人達と同じように学校にいっているどこにでもいる男子高校生。特にこれといった突飛の才能はなく、学校のテストも高くなく低くもないまぁまぁといった点数だ。  運動も平均ぐらい、特に威張れたり自慢出来ない結果だ。  強いて言えば、他の人より夢見がちといったところだろう。  ■■■はクラスの友達にも知られているくらいの大の『異世界』好きなのである。  また、■■■は英雄、勇者に憧れているのである。 「俺は"ヒーロー"だ!」と言うくらい憧れている。  だが、彼は何の才能もないことから精神的にダメージを受け、現実逃避を続け、暇さえあれば自分を主人公とした異世界生活を夢見ているのである。  不登校になるわけでもなく、ただただ周りの人と同じように学校に通っている高校生である。  ■■■は、ほぼ毎日、  (異世界、行きてぇなぁ…)と思っている。  この世界では自分は何にも出来ないことから現実逃避を続け、異世界に行くことを夢見ている。  (ああ、異世界行きてぇ…)  そんな風に思っていたある日、休日家で昼寝をしていた。惰眠をむさぼっていたのである。  だが、人生の転機とは、いつも突然やって来る。  昼寝から目覚めた瞬間、今まで見てきた見慣れた自室の天井ではなく、目に飛び込んできたのは視界を埋め尽くすほど、生い茂った草木だった。
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