騎士団長

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「嘘です。そんなこと言ってません。騎士の名に誓って本当です」 私も、と次々に誓いを宣言する団員達。そんな彼らを見て「(終わったなこいつら)」と思うレオンとジャン。 こんな奴等が騎士団員なんてこの国は腐っていると怒りを露わにする二人。   今ここで本当のことを言っておけば良かったと後悔することになるとは誰も思ってもいなかった。   団員達が何故こんな馬鹿げたことをしたかというと、貴族だったからだ。 この国を守っているから騎士の誓いをすれば毎回王は騎士を守った。 そのせいで例え平民が無実でも有罪となり牢へと入れられた。 それを知っていたからこんなことをしたのだろう。 「そうか、騎士の誓いか。なるほど。それなら俺もその覚悟に応えないとな」 ユエルの言葉に勝ち誇った顔をする団員達。 「ありがとうございます。ユエル団長に信じていただけて本当に助かります」 一人の団員がユエルに感謝を述べるが言われた本人は「何か勘違いしてないか」と。
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