騎士団長

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「ほぉ、それは素晴らしいな」 ユエルの言葉に「ありがとうございます」と嬉しそうにいう団員。 二人が何も言わないのをいいことに、「団長失格、騎士になる資格もない」と言われる。 もういい、殴り殺すと決意したとき「ジャン」とユエルに呼ばれた。 「ジャン団長、何故貴方はこの者を殴ろうとしたのだ」 その言葉は咎めているのでなくお前の言葉から本当のことを聞きたいと言っているように聞こえた。 レオンをそう感じたのか困惑した顔を浮かべる。 「確かに私は彼に殴りかかろうとしました。それは許されないことだとわかっています。でも、どうしても許さなかったのです。騎士を友を侮辱されて。罰は甘んじて受け入れるつもりです」 せっかく訪れた弁明の機会。 ユエルならきっとわかってくれる。 正しい判断をしてくれると信じそう言った。 「そうか」 ユエルはジャンの言葉に嘘偽りはない確信し笑顔になる。 その言葉を聞けてよかったと。 「こうジャン団長は言っているが、今ならまだ間に合うぞ」 意味深なことを言うユエル。
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