私を捨てた貴方へ

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「よいしょ」という声と共に視界が明るくなっていく。どんどんどんどん明るくなっていく。 「よいしょ」 「よいしょ」 「よいしょ」 あの日からずっと、茶色い世界に半分以上埋まりっぱなしだったからか、抜け出せた時の感動は大きかった。 やっと、やっと抜け出せた。 やっと、やっと見つけてくれた。 その瞬間、少しだけ私の骨がふるえた。
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