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離婚パーティー
「今日は私の離婚パーティーなんだから!」
これが今夜の私の決め台詞。
35歳と言う微妙な歳でバツイチになってしまった私を心配した友人3人が集まってくれて、久しぶりの飲み会。
ここ数年はお互いに結婚したり仕事が忙しかったり、ほとんど会わなくなっていたのに、大学時代の仲良し4人組の結束は意外にも堅かった。
『あけましておめでとう!去年の年末に離婚しました!』
グループLINEであっさり報告しようと決めていた私、藤原由貴の目論見はうまくいかず
あっという間に集まろうという話になり、今日のこの席となった。
「まー、由貴は美人だしスタイルもいーし、すぐ次が見つかるよ!」
お酒が入り、やたら私の肩や背中を触りながら志津香が言った。相手の男女を問わず飲むとボディータッチが増えるとこ、昔から変わってない。
「そう言う志津香は人の心配してる場合?彼氏いないの何年だっけ?」
「もー、3年!年が明けてもうすぐ4年目に突入ー!」
ヘラヘラ笑いながら言った志津香。志津香こそ、美人でスタイル抜群なのに…。その志津香に3年彼氏がいないのに、私に“次”がすぐ見つかるとは思えない。
「2人はいいよね。また恋愛できるんだもん。」
そう言った莉子。大学卒業と同時に結婚して今は2児の母で私たちの中で唯一子供がいる。
「私なんか毎日子供の世話であっという間に1日終わっちゃうんだよ。夫は育児のパートナーで恋愛相手ではないんだよね、もう。」
不満げに口を尖らせて言う莉子の左手の薬指には輝きを失った結婚指輪あった。でもそれは彼女の結婚生活の長さの象徴で私には幸せそうにしか見えない。
私の結婚生活は3年だった。
長いとは思えない。あっという間に終わってしまった3年。32歳で結婚して35歳で離婚。
そんな未来想像できなかった。
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