日常がなくなる

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日常がなくなる

 十二月初旬、粉雪がちらつく古の町、京都市の真ん中辺り。碁盤の目に整った平安京時代から続く道筋に、人ひとり通れる程の名もなき細い路地が、あちらこちらに入り混じる様相は巨大迷路の如く心躍る町です。  京町家が軒を連ねる町角で、ひっそりと夫婦で商いをしている、創業100年北島あられ屋という文字が薄くなって読めない看板のお店があります。  
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