恋は異なもの味なもの

自己紹介

10階フロアに降りミーティングルームに集まる。
「取りあえず、適当に座って、先ずは自己紹介から始めるから。」
武田課長が前に立って話す。
ミーティングルームは丸テーブルが４箇所あり各4つずつ椅子がある。武田課長の方を向くように皆イスに座った。
2課は課長を含めて7人。
「では、堺さんから一言で構いません、自己紹介お願いします。」
とレジュメを見ながら課長が言う。
「はい。堺　兼嗣(さかい　かねつぐ)です。昨年まで、システム管理に在職していました。本年度より重点的に分析を行うということでこちらに配属となりました。宜しくお願い致します。」
メガネの長身。うん、営業さんに無いタイプ。PCが似合う。

「次は堂本さん。」

「堂本　尊(どうもと　たける)です。3月まで滋賀営業所で営業職でした。チーフ、ではないですね。武田課長と昨年度と引き続き一緒に仕事ができて光栄です。趣味はコーヒーに合うお菓子作りです。宜しくお願い致します。」

まさに草食系。お菓子作り上手そう！教えてもらいたい！

「では、福島さん。」

「福島　梨奈です。堂本君とは同期です。私は福岡出身で、入社からずっと福岡営業所でしたが本年度より本社勤務となりました。宜しくお願い致します。」

あっ！福岡のアイドルだ！私達の一つ上の入社で営業成績は常にトップな上に可愛らしい容姿なのにサバサバしててとても好印象な人って、京都営業所時代、彼女と同期の先輩が話してくれたことを思いだした。

「次、淡路さん。」

「淡路　陽斗(あわじ　はると)です。皆さんと違い、僕は総務から来ました。堺さんと同様違う部署からの移動です。こちらでの業務はデータ関係の処理になると思いますが…。営業さんと違う観点からいらいろな分析が出来ればと思いますので宜しくお願いします。」

元、総務からと思えない体育会系な体型。
アメフト、やってたんじゃないの？って思った。

「次、広瀬さん。」

え？あっ私か。

「あっ　広瀬　紗季です。昨年は本社営業部で入社一年目は京都営業所におりました。今回志願して、企画営業部に配属させて頂き、光栄です。がんばりますので宜しくお願い致します。」

と、お辞儀した。

「では最後に松井さん。」

「はい。松井　美帆(まつい　みほ)です。
広瀬さんとは同期です。昨年度は京都営業所にて営業部でした。広瀬さんと同様企画営業部に志願して参りました。宜しくお願い致します。」
美帆が頭を下げる。

「以上、私を含めて7名が企画2課だ。
宜しくお願い致します。」
と課長が締めくくった。