いつまでも、どこまでも

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「は?来てほしくないって…なんでだよ」 「帰れ、よ」 「やだ」 「レンに…うつしたくねえ」 「風邪だろ、うつったところで莉都からなら別にいい」 「俺が学校行った時にレンいないとか無理なの」 「俺だって無理だった」 自分を犠牲にする莉都が愛おしくて頭を撫でる。 俺が、どんだけ我慢してると思ってんだよ。触るな、うつるだろ。そう言いたいけど、ここでもしそんなこと言ったらもう本当に帰っちゃうかもしれない。そんなの無理だ。 「莉都、今日泊まってくわ」 「は!?おい、帰れって言ってんだろ」 「心配だし泊まる。うちの親にももう言ってある」 「はぁ…?」 続けて文句を言いたかったけど、咳出そうだったからやめた。 「レンくん、先輩が来てる」 クラスメイトから言われて外を見ると本当に柊木先輩たちがいた。まじかよ。次移動教室なのに。絶対通らなきゃいけないじゃん。 「葛城くん、ストップ」 「いや、流石にだるいっす」 「そんなこと言うなよー、ほらサッカー部のみんな葛城くんの入部を待ってるんだよ」 「別に、待ってないですよね。そこの先輩、サッカー部じゃないっすよね」 先輩たちの中に1人、知っている顔があった。あの人たぶんバスケ部なはず。 「喋ってんの柊木先輩だけだし、友だち勝手に連れてきて後輩に絡んで、普通にダサいけど大丈夫そうっすか」 うるせえよ、と反論するが、俺には先輩の心の底が見え透いて仕方ない。それに、反論するのは柊木先輩だけで、連れてこられた先輩たちは一言も発してない。やっぱり。 「柊木先輩、俺のこと好きなんだろ」
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