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一方、慌てて廊下に出た美沙はなんとか省吾に追いつこうとしたが、
省吾は既に役員室へ入った後だった。
大きくため息をついた美沙は、仕方なく総務部へ戻る事にした。
『なんで私がこんな雑用係をやらなきゃならないのよっ!』
美沙は心の中でそう呟くと、
イライラしながらエレベーターの前に立つ。
その時、美沙のポケットのスマホがブルブルと震えた。
美沙はすぐにスマホを見た。
すると、株式会社KDSDに勤めている男友達から
メッセージが届いていた。
美沙は急に笑顔になると、メッセージを開いた。
男性からはこんなメッセージが入っていた。
【君に頼まれていた件を調べてみたよ。そうしたら超スクープが手に入った! 今夜一晩付き合ってくれるなら、教えてあげようかなぁ...】
美沙はニヤリと笑うとすぐに返信した。
【いいわ! いつものホテルでどお?】
【了解! じゃあ後で!】
美沙はスマホを見ながらもう一度ニヤリと笑った。
そして鼻歌を歌いながらご機嫌な様子で、
エレベーターへと乗り込んだ。
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