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「そう! 奈緒ちゃん良く知ってる! あっ、今年のクリスマス限定商品は奈緒ちゃん用に一つ避けておくから、省吾っ! 買いなさいよ!」
「えっ...いえ.....それはさすがに...」
奈緒が困ったような顔をすると、省吾が美樹に聞いた。
「なんだ? その限定商品っていうのは?」
「毎年クリスマス限定で販売するジュエリーボックスの事よ。リングとネックレスがセットになっているの。若い子でも買えるような値段設定にしてあるから、安心して!」
美樹がニヤッと笑ってのを見て、省吾が言った。
「俺はカモか!」
その言葉に、あとの四人が声を出して笑った。
和やかな雰囲気での会食が終わり、
五人はソファーへ移動して、先ほどのケーキを食べ始める。
コーヒーは美樹が入れてくれた。
ケーキを食べながら、冬真が省吾に聞いた。
「省吾おじちゃんの会社のAIは、今どんな感じ?」
「そうだ、冬真はずっとその話を聞きたがってたんだよ。なっ!」
賢一そう言うと、美樹も言った。
「冬真も来年いよいよ受験生でしょう? 慶尚大の付属だから大学はそのまま上に行くつもりなんだけれど、理工学部に行きたいんですって。理系は結構競争率が高いから...もうちょっと勉強を頑張らないとなのよ...」
「えっ? 慶尚大ですか? 凄いっ!」
奈緒が思わずそう言った。
慶尚大は私立大学の中でも1、2を争う有名大学だ。
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