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三上はかなりのイケメンだ。
体型は細身で背が高い。
肌は白く眼はパッチリと大きく、ライトブラウンの
サラサラのストレートヘアが、彼を年齢よりもかなり若く見せていた。
奈緒は社内で何度か三上を見かけた事がある。
昼休みに飲み物を買いに自動販売機へ行くと、
その横にある休憩スペースで、
三上が女性社員達に囲まれているのを何度も目撃した。
三上は、技術統括本部の主任であり、
技術職の中でもエリート中のエリートだ。
若い女性社員達の間では、『白馬に乗った王子様』と呼ばれているらしく、
三上を見て思わず納得する。
その時三上が言った。
「麻生さんはKDSDから転職してきたんですよね? KDSDの営業推進本部にいた寺田ってご存知ですか?」
その聞き覚えのある懐かしい名前に、思わず奈緒は反応する。
「寺田さんですか? 知っています! えっ? もしかして三上さんのお知り合いですか?」
「はい。僕と彼は大学が同期なんです」
「へぇ~そうでしたか...寺田さんは確か私よりも五つ上だったような? という事は、三上さんも同じ歳?」
「はい、36です」
「そうなんですね! 寺田さんはお兄さんみたいに優しくて、困っているといつも助けてくれる凄くいい方でした」
奈緒がニコニコして言うと、三上も言った。
「昔飲み会で寺田に会った時に、麻生さんの噂を聞きました。サポート力がピカイチの妹みたいな後輩がいるって!」
それを聞いて奈緒は驚いた。
「女子社員は他にもいっぱいいましたから、きっと他の人の事だと思いますよ」
奈緒は笑って言うと、
「いえ、確か『ナオちゃん』って言ってたので、多分麻生さんの事じゃないかなぁ?」
三上が自信あり気に答える。
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