エピローグ

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それから二週間後、奈緒は省吾のマンションの寝室で目覚めた。 時計を見ると、もう朝の10時を回っている。 今日は土曜日なので会社は休みだ。 省吾もこの日は完全に休みだった。 昨夜も遅くまで何度も愛された奈緒は、 一糸まとわぬ姿で省吾の腕にしっかりとホールドされていた。 こんなに長い時間腕枕をして、腕が痺れないのだろうか? 奈緒がそう思っていると、省吾が目覚めた。 「奈緒...おはよう......」 「おはよう......」 「昨夜は参ったよ...奈緒が激し過ぎて...おじさんぐったりだよ...」 「嘘っ! そんな事ないもん!」 奈緒がムキになって反論すると、省吾が言った。 「いや、マジだよ......奈緒は日に日にイイ女になっていってヤバいくらいだ。もう、仕事なんか行かずに、一日中こうしていたい......」 省吾はそう言って奈緒の耳の後ろに鼻を埋め、大きく息を吸い込む。 「フフッ、それじゃあ会社が潰れちゃうわ!」 奈緒はそう言って、省吾の頭を優しく指でツンと押した。 「そういう仕草も可愛すぎるんだって...ヤバい、またシタくなってきた」 省吾はそう言って奈緒の手を自分へと導く。 奈緒はそれに逆らおうとするが、 手は既に省吾の熱を帯びたモノに触れていた。 そして確かにそれは行き場を探していきり立っている。 その途端、奈緒の胸が切なくなる。 つい誘惑に流されそうになりながらも、 奈緒はきっぱりと言った。 「今日は雑貨屋巡りをする約束よ! だからそろそろ起きなくちゃ!」 「一時間くらい遅れたって大丈夫だろう? あーっ、奈緒を抱けなかったらおかしくなりそうだーっ!」 省吾が大袈裟に嘆いているふりをしたので、 奈緒思わずクスクス笑ってから省吾に言った。
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