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一方、最高執行責任者の川田は省吾と同年代くらい、
そして人事部長の杉田は30代後半といったところだろうか。
二人ともなかなかのイケメンで、爽やかな雰囲気の男性だった。
元上司の加賀が言っていた通り、
この会社の役員や役職者の平均年齢はかなり若そうだ。
という事は、その下で働く社員達はもっと若いのかもしれない。
そして、社風も風通しが良さそうで、自由な雰囲気が漂っている。
人事部長の杉田は、よくありがちなビジネススーツを着ていなかった。
その代わりに水色のワイシャツにベージュのジャケット、
そして下は白のパンツを履いていた。
川田も遊び心のあるボタンがついた白のワイシャツに、
ネイビーのジャケットを羽織り、ダークグレーのパンツを履いている。
二人ともとてもおしゃれだ。
一方最高経営責任者の深山省吾は、
白のカットソーに黒のジャケット、下はグレーのパンツを履いていた。
『服装はかなり自由なのね......』
奈緒はそれを知って少しホッとした。
今まで勤めていた会社も、オフィスカジュアルでOKだったが、
この会社はさらにラフな感じでも大丈夫そうだ。
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