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「麻生君、どうだった? 今日だったんだろう? 面接は?」 「はいっ! 無事に受かりました。これもご紹介下さった加賀部長のお陰です! 本当にありがとうございました」 「そうかそうか......いやぁ良かった! 深山君には、よろしく言っておくよ! で、仕事はいつから?」 「はい...ゴールデンウィーク明けからです。引っ越しをしたいからと話したら、少し遅めにして下さいました」 「そうかそうか、じゃあ引っ越しが終わるまで忙しいな」 加賀は嬉しそうな声で言った。 「それで...実はあの...」 「ん? どうした?」 「本当は経理の仕事を受けたはずなのですが、なぜか秘書として行く事になりまして......」 「秘書? って事は、深山君の秘書か?」 「はい......」 「そりゃあ驚きだなぁ。いやね、今まで秘書の募集をかけて何人も面接したのに全然決まらないって、以前人事部長がぼやいていたんだよ。まさか君がその秘書に抜擢されるとはなぁ...」 「はい...私も秘書としての実務経験が全くないので悩んだのですが......」 「いや、麻生くんなら適任じゃないか? 君のサポート力は超一流の秘書並みに優れていたからなぁ! 君のお陰で徹はあれだけの実績を残せたようなもんだし...」 加賀がしみじみと言う。
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