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そしてそのまま昼食の用意を始める。 昨夜作ったカレーが残っていたので、 昼はそれを食べる事にした。 カレーライスをテーブルへ運び、テレビをつけて食べ始めた時、 奈緒のスマホが鳴った。 スマホを見ると、親友の千秋からメッセージが届いていた。 【今日は早く帰れそうだから、久しぶりにご飯行かない? 来週から仕事が始まるんでしょう? そうしたら奈緒も忙しくなるだろうから今のうちに!】 千秋のメッセージを見て、奈緒は思わず微笑む。 【いいよ! 私も千秋にゆっくり会いたかったから】 【じゃあ自由ヶ丘のイタリアンでいい? 今日は転職を祝して私の奢りね!】 【ありがとう! 何時にする?】 【六時に予約入れとく!】 【了解! じゃあ後でね!】 奈緒はそう返信すると、スマホをテーブルの上に置いた。 千秋と会うのは、徹の葬儀以来だった。 奈緒は徹の事を千秋に紹介していた。 何度か三人で食事に行った事もある。 だから、徹の葬儀には千秋も参列してくれた。
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