6

14/16
前へ
/342ページ
次へ
「用事がある部署名をクリックするとね、今日そこに出社している人の名前が出るから、そこをクリックしてチャットで話せるの。うーんと、実際にやってみた方が分かり易いか! じゃあ秘書室をクリックしてみて!」 奈緒は言われた通りにクリックした。 すると、 ●後藤さおり ●中森恵子 ●麻生奈緒 の名前が表示される。 奈緒は、そこに自分の名前がもう既に入っていたので、 なんだか嬉しくなる。 「でね、恵子ちゃんの所をクリックしてみて!」 「はい...」 奈緒は言われた通りにクリックしてみる。 すると、すぐに吹き出しが現れた。 「これで、リアルタイムのチャットが出来るって訳! 例えば人事部に用事があるとするでしょう? で、電話をかけると繋がらない。そう言った時はここで用件を伝えればよくて、わざわざ席を外して27階までいかなくてもいいの」 「うわ~すごく便利ですねぇ...こんなの前の会社ではありませんでした」 「そう? まあここはそういうのが専門の会社だから、このくらいはあって当然よね!」 さおりはそう言って微笑んだ。 それから奈緒は、昼の休憩時間まで、 与えられた入力業務を続けた。 途中何度か電話を取り、電話にも慣れて来た。 そうこうしているうちに、あっという間に昼休みの時間になった。 「そろそろ休憩にしましょう~!」 さおりが二人に声をかけると、 「「はーい!」」 奈緒と恵子が返事をした。
/342ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9349人が本棚に入れています
本棚に追加