9349人が本棚に入れています
本棚に追加
「用事がある部署名をクリックするとね、今日そこに出社している人の名前が出るから、そこをクリックしてチャットで話せるの。うーんと、実際にやってみた方が分かり易いか! じゃあ秘書室をクリックしてみて!」
奈緒は言われた通りにクリックした。
すると、
●後藤さおり
●中森恵子
●麻生奈緒
の名前が表示される。
奈緒は、そこに自分の名前がもう既に入っていたので、
なんだか嬉しくなる。
「でね、恵子ちゃんの所をクリックしてみて!」
「はい...」
奈緒は言われた通りにクリックしてみる。
すると、すぐに吹き出しが現れた。
「これで、リアルタイムのチャットが出来るって訳! 例えば人事部に用事があるとするでしょう? で、電話をかけると繋がらない。そう言った時はここで用件を伝えればよくて、わざわざ席を外して27階までいかなくてもいいの」
「うわ~すごく便利ですねぇ...こんなの前の会社ではありませんでした」
「そう? まあここはそういうのが専門の会社だから、このくらいはあって当然よね!」
さおりはそう言って微笑んだ。
それから奈緒は、昼の休憩時間まで、
与えられた入力業務を続けた。
途中何度か電話を取り、電話にも慣れて来た。
そうこうしているうちに、あっという間に昼休みの時間になった。
「そろそろ休憩にしましょう~!」
さおりが二人に声をかけると、
「「はーい!」」
奈緒と恵子が返事をした。
最初のコメントを投稿しよう!