銀色の雪が舞い落ちる浜辺で

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省吾の役員室は、他の部屋の倍の広さがあった。

社長室というと、マホガニー色の家具で埋め尽くされ、
重厚な雰囲気の部屋をイメージしてしまう。
しかしそこは予想に反し、とてもシンプルで明るい部屋だった。

ライトブラウンの木製の天板に、
アイアンを見合わせたスタイリッシュなデスクが、まず目に入った。
大きなデスクの上には、デスクトップのパソコンが一台と、
脇にノートパソコンが二つ置かれている。

大きなはめ込み式の窓ガラス脇には、
オフホワイトの革張りのソファーセットが置かれていた。
海外製と思われるソファーの座面は、
とても広くて座り心地が良さそうだ。

壁一面に作りつけられた棚も、ライトブランの木製で、
飾り棚の部分には、
省吾がプロ野球の始球式で投げたボールが飾られていた。
その他にも、金属で出来たドローン型の模型や、
現代アートのようなオブジェや絵画が、バランスよく並んでいる。
部屋のあちこちには、観葉植物もいくつか置かれていた。

室内はベージュを基調に、とてもセンス良くまとめられていた。
窓からは太陽の光が燦々と降り注ぎ、
とても明るく居心地の良さそうな部屋だった。