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半月ぶりに休みが重なったので昨日の夜から先生のマンションへ。久々に一緒に過ごせる事がうれしくて結局ベッドから抜け出したのは午前10時過ぎだった。
「もうこんな時間ですけど、先生、朝ごはん、何食べたいですか?」
バスルームからタオルをかぶったままリビングに入ってきた彼に声をかけた。うーん、と言いながら腕を組み首をかしげる。
「そうだ!キッシュが食べたいな」
「……キッシュですか」
「うん」
「じゃあ、外に食べに行きますか。近所に美味しいキッシュの店あるかな、検索してみますね」
「……そうじゃなくて、君の焼いたキッシュが食べたい」
「え、俺が焼いたやつでいいんですか?」
「前に焼いてくれたキッシュがすごく美味しかったから、また食べたい」
「……え、あれ、美味しかったですか?ホントに?」
彼が少し照れたようにコクリ、とうなずいた。
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