私は声帯を失った
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器具を使った発声の練習も行った。 電動の機械を当てて、口を振動させるのだ。 練習してみると、なんとか声のようなものは出せた。 しかし、機械の声のように聞こえた。 それもそのはず。 一人一人の声が違って聞こえるのは、一人一人の声帯が違っているからだ。 しかし、私には声帯がない。 私の口から出ている声なのに、自分の声とは思えなかった。
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