Infinity 明ける空は美しい

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体が冷たくなっていくのを感じた。 死を覚悟したとき、思ったのは 「次は、自由に生きたい」 生まれたときから双子の姉に比較され、親も勉強も運動もすべてできる姉に期待しお金をかけ、愛情をあげて… それに比べて私は何もかもが平凡で特別なにってものがなくてだから親からも見放されて、家族の残飯を食べ、「慈悲」ということで何年かに一度、姉から服をもらう破れたりすれば自分で縫ってお腹が空いたら、唯一好きにしていいと言われている水道水を飲む。 勿論、お風呂なんて入れるわけないから季節関係なく冷たい水道水で体を拭いている。 生まれてからこんな生活しかしてこなかった。 高校卒業後、「働けるから」と家を追い出された。 言われたときは驚いたが、この家に未練なんてないし従うままに家を出た。 案外早く仕事が見つかった。社宅がある会社だったので、住まわせてもらったが両隣が子供持ちで赤ちゃんの鳴き声が夜な夜な響く。真上は、趣味がドラムらしく、休日は演奏がよく聞こえてくる。それも機械が壊れたがなんとかって毎回すごい音量で流れてて、寝れなくて、社宅があるという条件は良かったが、ブラックで残業多くて、エナドリしか口にしてなかった。
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