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太陽の光がぼくたちの身体を蝕むようになってしまったのはいつ頃からだろう。
昔はそうではなかったと誰かが話していたのを聞いたことがある。
誰もが地上で自由に生活できていたそうだ。
なんて幸せなことだろう。
この世界は薄暗く、じめじめしていて気が狂いそうになる。
これが生きていくために必要な条件なのだとわかってはいるが、地上で生活できるならしてみたかったと切実に思う。
年中雨は降るが、夏頃になると大雨に襲われることが増えた。
大雨はぼくたちの生活に大きな影響を与える。
それは被害と呼べるもので、生活空間は破壊され、避難せざるを得なくなる。
あの日も何日か前から大雨が来るのではないかと言われていた。
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